天野月「Licht」


天野月子さんの復帰後第一弾のアルバム。とはいえ7曲なのでミニアルバムかな。
随分前に発売はしてたんだけど、私としては以前のちょっと甘く爛れた感じの曲調が好きだったので、二の足を踏んで購入していなかった。あとレーベル側のの販促が何となく気に入らなかったというのもある。
で、聴いた結果。
泣いた。
楽曲の物語性が以前よりも上がっていて、ひとつひとつが円く愛おしいかたちに仕上がっている。ライブ収録の生っぽさもいい。月さんの変化を面と向かって見た時に、自分がどう思うのかが不安だったんだけど、やっぱり好き!と思えてすごく嬉しかった。当たり前だな。好きだな。中でも「うつくしきもの」「1+1が2にならない」がお気に入り。
これも相性だと思うのだけど、不思議なもので月さんの活動と私の波長はオーバーラップする。その時々にちょうどいい曲が収まっている。今回の「Licht」というタイトルも私が今持っているテーマとぴったりで、これを知ったとき勝手に少しぞくっとしてしまった。
音楽で影響を受けて、自分の根っこにあるなと思うのは、新居昭乃谷山浩子天野月子戸川純の四人の楽曲。多感な時期に出会ったってことも多少はあるだろうけど、結構な部分を形作ってるなと思う。この四人についてはいつかじっくり書きたい。