「バトル・ロワイアル3D」

結論としては3Dになって迫力が増したとかいうことはあまりなく(せいぜい血が飛んできた!と思うくらい)、10年目の今この作品を上映するということの方が重要だったのかなと。
R15だなんだで騒がれたこの映画、私の世代ってどんぴしゃだったんですよね。生徒と同じ目線で感情移入することができていた。このクラスでやったらどうなるだろう?って考えた人も多いんじゃないかな。
で、10年経っていちばんぐっと来たのが誰かって、キタノだったんですよ。教師の。十代半ばの子どもが見えすいた無邪気さで翳す残酷を、クリアに痛いと思わせてくれた。そりゃ中川を神聖視しちゃうよな!
10年前いっしょに観に行った人と今回もいっしょに観たんだけど、これも静かにすごいことだなとちょっと思った。