リアル脱出ゲーム「あるドームからの脱出」

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脱出してきたよー!
4回目にして初の脱出成功です。じわじわ嬉しい。

『制限時間、5分前です』
 冷徹な声が、ドーム中に響き渡る。
 頭が沸騰しそうだった。もはや一刻の猶予もない。これと信じた解答を手にしたまま、ただ突き進むのみだ。
 友人の助言をもとにわたしが行った計算までは、絶対の自信があった。だが、その先がまったく思い浮かばない。ドームの真ん中、ふかふかと生い茂る人工芝の真ん中にへたり込んだその時、もう一人の友人が地図上に活路を見いだしたのだった。
 彼女が示した、地図の上に大きく記された矢印の先の場所へ、わたしたちは揃って駆けてゆく。
「間に合って!」
 思い余って祈りを口にしながら、急な階段を駆け上る。そして、とうとう<最後の扉>の前に着いた。扉の前には男たちが二人並んでいて、正解か不正解かのジャッジメントを行っているようだった。
 これでダメなら、もう何の手の施しようもない。しかし、手の内に残るカードはこれ一枚だ。激しく息を切らしながら、この<最後の扉>を示した地図を、係員の前に突き出す。
『制限時間、3分前です』
 仏頂面をした係員は、小さく頷いて扉を薄く開くと、『入れ』というジェスチャーをした。
* * *
 扉の内側は、まるで異次元――いや、別世界のようだった。
 外ではまだ、脱出しようとしている大勢の人が声をあげながら戦っている。その外の明るさ、そして騒がしさとは対照的に、ここはひんやりと静かで、そして暗い。
 広いロビーのような場所だった。そこには、わたしたちより前に脱出した人が何人もいた。疲れ切った、しかし満足げな表情をしている。
 勝ったのだ。私は崩れ落ちそうな体を支えながら、ぼんやりとそう思った。

実際は、3階にある扉をスルーして4階まで行ってしまったり、地図に矢印を書いていなくて再チャレンジしたりしましたが、おおむね最後はこんな感じでした。
脱出者が辿り着いたのはVIPルームでした。脱出できなかった人を眼下に見下ろすこの感じ! 素晴らしすぎる。
ただ今回は少し簡単だったかな?と思いました。駆け回る分、パズル部分にかける時間が減っているからかもしれません。マジックショーなんか脳が一時間フル回転してたもんな。
またこの快感を味わいたいものです。このGW、ほかにも参加したりしたけどそれはまた今度。