短歌の教室

に、半年間通っていましたという話。
青山で東先生の講座があるとTwitter上で知り、即座に申し込みました。理由は東先生であることともう一つ、開講時間が夜であるということ。こういったところに通いたいと思っていても平日昼間の開講が圧倒的に多いので*1、仕事がある身としては諦めざるを得なかったのです。
通い始めてみたら、なんと面白い。男女比は偏りがあるものの年齢層が程よくバラけており、結社に所属している人からこれがまさしく人生はじめての短歌という人まで、幅広いひとびとが集まりました。わたしは一年のあいだ一人でむっつりこんもりと短歌を作っていったので、人の歌を読んで感想を言うということもとても新鮮でした。
下の写真は、その講座の詠草集です。受講者のうちのひとりの方が、わざわざ作ってきてくださいました。きちんと製本されて透明な袋に入れられたこれを見た瞬間の驚きたるや。

写真じゃよくわからないかもしれませんが、ちょっとした厚さがありまして、小口の断裁までしてあるんです。あと写真では絶対わからないんですが、中はほんのりカラーなんです。素敵過ぎる! 作ってくださったTさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当に、ありがとうございます。大切に宝物にします。
自由詠と題詠とページが分かれているんですが、自由詠の個人ごとのページを見ると、人柄が滲みでているのが不思議というか当然というか。ページにふんわりとその人の色がついているかのようです。あ、私は自他ともに認める妄想屋でした。
普段は自分の歌をきちんと読み返すことがないのですが、こうやってまとめられたものを見ると講座では自分のアベレージ以上の力は出して詠んでいたのかなと思います。昨日、先生には「さすがのセンス」、Twitterでは「いつもよい歌と鋭い批評を…」と言っていただいたので、向こう半年くらいはふわふわ喜んでいられそうです。Kさんに「歌集が出たら教えてください」と言われたのも忘れない。お酒の席で「風のあれ」とか「中庭の」とか「百年の孤独」とか、皆さんに歌を憶えていていただけたのも嬉しかった。そう、嬉しかったことはちゃんと書いて留めて憶えておくのだ。
あとそうだ、前期最後の題詠で先生にも一首作っていただいたのですが、それの感想を言う(解釈をする)というボーナスステージまで…。先生の歌だということは最初伏せられていたので、とてもびっくりした。でもとても美しくどことなくこわい歌でした。
まだ半年講座は続くので(できるならずっと受けつづけていたい)、そこでも楽しみながら詠んで読んでいけたらいいなと思います。

*1:年齢層が年齢層だからね