NHK短歌(2011年12月25日分)

電柱が姿を消したその日から空の高さがわからなくなる

題は「電柱」、佐伯裕子さんの選で三席をいただきました。
実はこれ、電柱という題を見たときに香川ヒサさんの「尖塔の建てられてよりこの街の空は果てなき広さとなりぬ」という歌が浮かび、それと実家近くで電線を埋設する工事をずっとしていたことを思い出して、発想を拝借するようなかたちで作ってみた歌だったのでした。なのでオリジナルですと強く言い切れない気もするのですが、発想の転換はうまくできたのかなと思ったりもしました。