短歌研究(2012年2月号)

詠草の選は永田和宏さん。2回目にして準特選をいただきました。

どこまでも水の満ちゆく音がして瞼を閉ぢる地下鉄のホーム
地下鉄の窓越しに外を眺めては冷凍睡眠(コールドスリープ)する人思へり
錠剤の白く散らばる階段をのぼりて遙かなる後楽園へ
型落ちのロボットのごと自販機に寄り添ひ眠るごみ箱のふた
色とりどりの茸生えては離りゆく雨の地下鉄改札口より

二ヶ所ほど表記の揺れを直していただきました。まだまだです。選後感想に「適確な比喩、描写が光る」「おもしろい発想」とあったのが嬉しかったです。
うたう☆クラブのコーチはなみの亜子さん。

絶望があなたのような顔をしてやけに親しげなおはようを言う