短歌研究(2012年4月号)

詠草の選は馬場あき子さん。

午後の陽に撫でられるまま歯科医院の窓辺に頭蓋模型ねむりゐる

空き地飲み会のときに、いま何にいちばん力を入れていますか?と聞かれ、ここの詠草と答えました。これまでずっと一首一首で勝負してきたので、五首でも連作は難しいです。目に見えない布を織っているような感じがします。それは裸の王様が切る服の布地かな。
うたう☆クラブのコーチは横山未来子さん。

わたくしが雨を降らせるその横であなたは雲を吐き出してゐる

☆マーク付きでした。