秋の作品批評会に参加してきました

たまにはちゃんと普通の記事も書こうかと。いやでも短歌以外の記事を書かなくなって久しいけど。
秋の作品批評会とはわたしが所属している「未来」で年に二回行われている批評会です。未来は選者制で自分が師事する先生のところに歌を送るので、ほかの選歌欄とはあまり関わりがなくなってしまいがちなのですが、どうやらそれをできるだけ解消するために開催しているようです。
内容は、1.事前に一首提出、2.会場に行く 3.選者の先生が目の前にズラリ 4.自分の歌が批評されるのを待つ。という感じです。実は入会直前の春の批評会にも行っていて、そのときはなぜかトップバッターで目を白黒させている間に終わってしまったのですが、今回は真ん中あたりでだいぶ余裕をもって臨めました。
講評は先生二人にいただけて、一人に伺ってからトップスリーの誰かという流れでした(たぶん。そうでないことも多かったかも)。他の方のを聞いているうちに自分の歌がなぜこんなところにあるのかわからない駄作に思えてきてどうしようかと思いましたが、大辻さんと岡井さんの講評はおおむね好意的で、ものすごくほっとしました。*1(ただちょっとこてんぱんにされたかった気も。今回けっこう厳し目だったので)(言われたらそれはそれで凹むくせにねー)
ちなみに、取っていただいていたメモによると「ひとつの幻想的な終末感だと思うけど、この読みで合っているのかな? 二句目がいい」「これはひとつの物語だね。おもしろい歌ですよ。こうやってずっとリアルな歌がある中にこういう歌があると、物語性に惹かれるね。読者が想像すればいいんですよ」という評でした。
未来にはファンタジー色が強い歌を提出していたところ、前日の歌会で「最近流行らない文体」とばっさり言われて、凹むというほどではないけどこれでいいのかなと迷うところもあったので、まあしばらくはこの調子でやってみようかと単純に思いました。
自分の歌だけではなく他の人の歌への講評もすごく参考になったので、結社に入ったりとかは考えてないけどちょっと歌を見てほしいなー…な人も一度行ってみたら面白いんじゃないかと思います。敷居は案外低いんじゃないかなあ。

*1:ほっとしたので来年の2月号に使いまわしました