リチェルカーレのその後で

いや、まだ売っておりますけれども。こちら

『眩暈リチェルカーレ』、内山晶太さんと師である黒瀬珂瀾さんにもお渡しして、ありがたいことに読んでいただきました。そして、Twitterでいただいたメッセージをこちらに載せさせていただきます。

飯田彩乃さんの『眩暈リチェルカーレ』を読む。イメージの乱反射を意識的にセーブしているような歌群。そういうところに飛びついていかない骨っぽさが特徴的。抒情の隙間から「頑なさ」がちらちらと顔を覗かせている。この作品集は第一歌集にむけての大きな助走になるだろうと感じる。(内山晶太さん)

飯田彩乃『眩暈リチェルカーレ』をどう評価すべきか悩む。価値ある作品集であるのは確か。内山さんの評言か一番適しているのだろう(本人が見るのを承知での心からのエールです)
幾つもの夢が叶っていく夢を見ていた男の子の汗のにおい 飯田彩乃 一種の狂気とそれをうわまわる理性との微妙な関係が、飯田短歌の魅力だろう。これはもう理不尽な世界に生きるほか無い詩情だ (黒瀬珂瀾さん)

自分の作品は自分にとっていちばんの謎であるのですが、こうやって言葉にしていただけるととても嬉しいです。特に、珂瀾さんに「狂気」と言っていただけたのは嬉しかったなあ。自らの狂気とうまく暮らしていく、その方策のひとつが短歌なのかもしれません。