うたつかい2013年9月号

うたつかい -短歌な月刊zine-

「黒ずんだこの庭にさえ薔薇は咲き素足で踏めば怪我をするのに」
片耳に開けたピアスは傷ついたあなたの何を塞ぐのだろう
忘れえぬ汗、風、涙、きみのその緑の瞳に光る七月(ふづき)を
強すぎて見えぬ光に目を閉じてまぶたを灼いているだけのこと
好きだって知らなかったのね嫌いって気づかないほど好きだったのね
右の眼が涙を零す 左眼はうすく笑ってそれを見ている


テーマ詠「2」
夕暮れはすこし愉しい暗き火のような髪もつあなたとゆけば

好きな歌人さんに「うたつかいも見てます」って言っていただいたことがあって、一瞬うたつかいにもかっちりした歌を送ろうかと思ったんだけど、うたつかいでは好き勝手に遊ぶことにした。というか、今のところわたしの遊び場はここしかないんだよな。遊びたいな。

というわけで今月はタイトルから折句にしてみました。そして内容も、アレです。登場順です。
ちなみに次号も似たような感じです。