2014-02-21 うたつかい2014年1月号 彩 うたつかい -短歌な月刊zine- 「季節ごとに君が抱える野の花を背骨のように大事にしたい」 金魚草せなかに隠し良心が疼きだすのを確かめてゐる 嬰児(みどりご)はまろき瞳でしんと見るタイム、セージ、ローズマリーを あらあらと女郎花折る姉さんは誰にもこはず生きたいのです 群雨は咲き乱れゐる薔薇に降りあつといふ間に死なせてしまふ アカシアに正や偽はなく樹上にて俯く花の臈たきことよ テーマ詠「本」 黒き文字が老眼鏡を零れ落ち手指のまにまに艶めいてゆく すべて名前の折り句(タイトル除く。折り句ではある)になってます。文字数の多い名前でやるもんじゃないなと思いました。3人が9文字って…。