「変愛小説集Ⅱ」

ヘンアイをヘンアイ。

二冊目が出たと知ったときは嬉しかった。
最初のような新鮮さと驚きはなかったけれど、それでも十分にへんてこな愛。変すぎてついていけない話もなきにしもあらず、でも純愛としか呼べないものもあり。変じゃない愛に純愛なんかなくて、変愛をがんがん純化させていくと純愛になるのかもしれない。こんなに純愛ってタイプしたの初めてかも。
「彼氏島」「ヴードゥー・ハート」「マネキン」「シュワルツさんのために」あたりが好きです。

もしもそんな論文があったなら、あたしは何としてでもそれを手に入れたい。もしかしたらそれを読めば、ここでのあたしが幸せなのかそうでないのか、わかるかもしれないから。(「彼氏島」P30-31)