2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥はいかなる時に叫ぶや

重くゆるく林のなかをくだる影鳥はいかなる時に叫ぶや(高安国世) 2002年冬、朝日新聞の大岡信のコラム「折々のうた」にこの歌が載っていた。わたしは小さなこの記事を切り取って、長いこと机のシートの下に入れていた。高校3年生、受験のさなかの頃だった…

SPENCER「Fun Fun Fun」と、「闇の国々」

ユニット「何らかの歌詠みたち」でご一緒した岡野大嗣さんに短歌meetsMusicをしていただいたのは去年の10月のこと。 第2ファスナー: 短歌meetsMusic 12 そのときわたしは、「闇の国々」という何とも形容しがたいまんがを読んでいて、どちらかと言うとその二…

励まされた話

そういえば、先月末の新首都でNさんとNさんに、割付後の飲みではEさんにおしりを叩かれ(比喩)、先日の未来新年会ではHさんやNさんに、「あやのちゃんは大丈夫だよ!」と口々に言われたのがとても印象に残っている。*1 新首都は、歌会というものにはじめて…

2013年未来新年会

先日13日は、未来短歌会の新年会でした。 午前はシンポジウム、未来関係者が2012年に出した歌集歌書について。昼食を挟んで午後は岡井先生の講話のあとに四時間の歌会。未来の1月号から一首選んで読んでいただきます。わたしはこれの4首目を出させていただき…

第二十四回歌壇賞(候補作)

「歌壇」2013年2月号に、第二十四回歌壇賞候補作として「長ぐつに住むさかな」(三十首)を掲載していただきました。 今にして見ると拙いし、粗の目立つ作品だとは思いますが、予選通過じたいが初めてなのでまずはそのことを喜ばしく思います。作品が載って…

2012年の読書メーター年間まとめ

読書メーターの去年分のデータが出ていたので貼る。 2012年の読書メーター読んだ本の数:237冊読んだページ数:51661ページ月間平均冊数:19.8冊月間平均ページ:4305ページ まんがなんかも記録しているので多いです。文字の本は年間100冊弱くらい。 ちなみ…

ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース(TOKYO MX)

丑三つ時にやっているこの穴埋め番組、の”TIMELESS”というヴァージョンがとても好きだ。真っ暗な中で見るのがいい。 使われている音楽はこれ。Patrick O'Hearnという人らしい。 水面や草花を揺らさないすれすれの撮影を見ていると、どうやって撮っているんだ…

ムカシモノガタリ

SONYウォークマンNW-A3000のフォルムがものすごく好きだったことを、突然思い出した。 NW-A3000ってこんなの (リンク先は英語なので写真だけ見てもらえれば) まるんとした形状といい、つるるっとした手触りといい、星のようなディスプレイといい、機械はこ…

うたつかい2012年12月号

うたつかい -短歌な月刊zine- ますます分厚くなってびっくりしています。先月号から始まった連載も面白いです。 「君の町まで」 御殿坂のぼりきれずに自転車は人を降ろして進みゆきたり 飛坂をゆく少年の背中おす孤独という名の加速度がある 人のような坂だ…

うたらば 第40回テーマ「生」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに、歌を採用していただきました。 わたしたちは冬に生まれてひややかな指に触れないようにふれあう この歌をふくむ連作「光る駅」を、うたつかい2012年2月号に投稿しました。

ルピシア紅茶福袋2012

毎年恒例の紅茶福袋です。今年は梅の8、フレーバードのティーバッグのを買いました。 シャンパーニュ ロゼ カシス・ブルーベリー キャラメレ サクランボ 白桃 アールグレイ・ダージリン マスカット ネプチューン バースデイ ひとつにつきディーバッグが10個…

紅白短歌合戦'12

年末のTwitter上での短歌イベントにお邪魔しました。 趣旨・ルールについて/togetterのまとめ 年末はあわただしくてなかなかTLを追えていなかったのですが、幸いにして牛さんとましろさんにお誘いをいただいたので、ちゃっかり参加してしまったのでした。 T…

未来2013年1月号

「静かな革命」 曇天をよこめにけさは犬のため無塩のパンを焼きゐる店主 降りさうな不二家の前でペコちやんのいつまでも濡れてゐる舌の先 僕よりもゆるやかに老いていく椅子をゆふべの窓のひかりに寄せる 空の眼は潤みはじめて明日きみは花の名をもつ町より…

2012年総括と年頭挨拶

辛気くさい日記をほっぽらかしにして失礼しました。喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2012年は、2011年よりさらに出会いの広がった年となりました。「うたらば」や「うたつかい」など媒体の力もも…