おたく拝見

ひとの家に上がるのは毎回何らかの発見があって、緊張しつつも楽しいものだが、先日の衝撃体験を上回る物件は恐らくこの先数年はないなと思う。引っ越しをすると言うので手伝いに行ってきた同僚の自宅は、もう、すごかった。私はオタクをなめていたと思った。
暮らし始めてから6年、収集癖あり、リアル「足の踏み場がない」状態。何せまず、自分たちが正座できるだけのスペースしか床が見えない。これは今片付けてる最中だから!と言われたが、私が来るまで引っ越し屋の段ボールはひと箱も組み立てられていなかった。ネガティブなことは口にしないを信条にしている私も、さすがに「これじゃだめだ」「無理」「ありえない」を連発。「人として……」も50回くらい言ったような気がする。「あなたとは結婚できない」と言うに至って「考えてないじゃん」と言われた。まあそれはどちらも女だから。
結果(途中で飽きてマンガなどつまみつつ)、指示出しまでして段ボール7箱+ひと筋の通路を作り、売りに行く本の運搬を手伝って、いたく感謝されたのだが、まったく片付いた気がしなかったのが不思議と言えば不思議。ちゃんと引っ越し日に間に合うのかな…。