うたつかい2012年5月号

うたつかい -短歌な月刊zine-
東京のなかでもうちはなぜか届くのが一日遅くて、到着報告ツイートを見るとどうしてもそわそわしてしまいます。

「恋愛始末譚」
ながすぎる恋のかたみとして残るあなたを仕舞っておく箱がない
昨日までは確かにあなただったものを入れるハンズの袋を探す
あなたにはあなたのわたしわたしにはわたしのあなたあなたはわたし
とっときの秘密を教えてあげようか(わたしはいつかあなたを産んだ)
きょうがまさにあなたが生まれる日であることをわたしのほかは誰も知らない
テーマ詠「動物」
猫いつぴき窓より落とす心地してあなたの問ひに頷いてゐる

自由詠の2首目を本多響乃さんの10首選に入れていただいていて嬉しかったです。ハンズの袋は、つよくて、何でも入れてもらえそうです。