うたつかい2012年6月号

うたつかい -短歌な月刊zine-
早く書いておかないと次号が来てしまう!

「幾つもの河」
幾つもの河を越えたる思いする 俯せに眠るひと跨ぐとき
丸パンをゆっくりと割る指先に孤独をも渡されてしまえり
うすい血の色の沈黙 向かい合うふたりの上に降るウムラウト
祈ること祈りのように眠ること眠りしままに冷えてゆくこと
呼ぶ声に振り向けば風、風ばかり 街のあらゆる場所にまちかど
テーマ詠「雨」
窓に降る雨を追いつつ聞いている恋人が語るこいびとの死を

先日はじめてさくらこ編集長にお会いしました。かわいくてパワフルですごく素敵なお姉さんでした。テンションに相通じるものを感じてしまった笑。これからもよろしくお願いいたします!