うたらば 第25回テーマ「朝」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 電話口の向こうで吹いている風に返事をすれば朝ばかりが来る

2011年総括と年頭挨拶

あけましておめでとうございます。 2011年は、短歌をはじめた2010年とはガラリと変わり、出会いに溢れた一年となりました。 わたしは最初、短歌の友人を作ろうとはまったく思っていませんでした。必要性を感じていなかったということもあったし、短歌を読ま…

うたつかい2011年12月号

うたつかい -短歌な月刊zine- 本年は大変お世話になりました。うたつかいのお陰で、いっそう充実した短歌ライフとなりました。来年もよろしくお願いします! 「プラネットアワー」 無防備な髪をさらしてみるあなた優しいつむじ風だと気づく この人の芝生に触…

NHK短歌(2011年12月25日分)

電柱が姿を消したその日から空の高さがわからなくなる 題は「電柱」、佐伯裕子さんの選で三席をいただきました。 実はこれ、電柱という題を見たときに香川ヒサさんの「尖塔の建てられてよりこの街の空は果てなき広さとなりぬ」という歌が浮かび、それと実家…

短歌研究(2012年1月号)

今月号からうたう☆クラブに加えて詠草の方にも投稿することにしました。今月の選は永田和宏さんでした。 轟音をあげる車両が近づいてわたしを奪い去ってゆくまで 一瞬で過ぎゆく窓のカーテンの向こうで夜がまだ眠っていた うたう☆クラブのコーチは斉藤斎藤さ…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年12月18日分)

隣近所に聞こえるような大声で言いたかったよ最後くらいは 企画テーマ「隣」にて、だいたひかるさんに採っていただきました。

穂村弘の歌会

12月のはじめ、新宿であった「穂村弘の歌会」に行ってきました。歌会というか、事前に提出した短歌の講評会だったんですけど。 テーマは「恐怖」。穂村さんらしい出題だなあと思いつつ出してみたところ、いい歌だというコメントをいただいて、「最近自分も同…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年12月11日分)

わかりたくないしわかられたくないしわかろうとしてもわからなかったし 月間テーマ「自由テーマ」にて、放送内の朗読コーナーにて取っていただきました。 放送内採用は確か2度目で、朗読は初でした。ひそかに目指していたので嬉しいです。

NHK短歌(2011年12月25日予定)

題「電柱」で入選の連絡をいただきました。もう採られることはないだろうと思っていましたが、年末の滑り込みでしょうか。何の。 少し気になっているのは、オリジナルはオリジナルなんだけどとある既存短歌の逆を詠んだ歌だということ。わかる人にはすぐわか…

空き地歌会

野比益多さん主催の空き地歌会に参加させていただきました(リンクはUstreamのアーカイブです)。 しょっぱなから大遅刻をかますという失態、返す返すも参加者の皆さまには謝り倒したい所存です。今度お会いする機会がありましたら最初はグーで殴っていただ…

うたつかい2011年11月号

うたつかい -短歌な月刊zine- 今月号はあのあやのちゃん短歌もあるよ! 「あにのいもうと」 あにといふひとがあらはれわたくしと爪のかたちをくらべては笑む 行方不明をしてゐたのだ、とあには言ひスズランに遣る水を飲み干す わたくしの名前さえずり飛び回…

うたらば 第22回テーマ「変」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 夜ごとに開く植物園の戸をしずかに舐める変温動物 女生徒の歌う「野ばら」を真似ながらなかったことにする変声期 採用もそうだけど2首採っていただけたのも久々だ。あり…

短歌研究うたう☆クラブ(2011年11月号)

聞き損ねた言葉の行方を占って街がゆっくり瞬きをする コーチは横山未来子さんでした。

うたつかい2011年10月号

うたつかい -短歌な月刊zine- 今月号のうたつかいは、創刊号よりさらにパワーアップしていました! 持っているだけであふれる熱意が感じられます。参加しているからというわけではなく、ほんとうに素晴らしいzineです。編集部の皆さま、本当にありがとうござ…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年10月9日分)

死んだ人が置いた栞を見るように雑誌のうえに髪を切られて 企画テーマ「雑誌」にて、だいたさんに放送外で取っていただきました。

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年9月25日分)

砂山をつくってこれは世界一低い山だと決めてから踏む そうきっと僕と君とはまごころの「ま」の書き順が違ったんだろう 月間テーマ「山」および企画テーマ「まごころ」にて、それぞれだいたさんと穂村さんに、放送外で取っていただきました。初の2首採用です…

短歌研究うたう☆クラブ(2011年10月号)

ゴルゴンゾーラって化け物でしたよねさっきまでそこにいましたもんね コーチは加藤治郎氏。☆マーク付きでした。 去年あたりに短歌サイトをつくろうとした、その残骸が奇跡的にサルベージできたので、貼っておきます。

うたつかい2011年9月号(創刊号)

うたつかい -短歌な月刊zine- 素敵なzineに、参加をさせていただきました。 「Twitter歌人60名のアンソロジー」とのことです。連載もあり、おすすめの歌集・短歌本の紹介もあるなど、製作期間はとても短かったと記憶しているのですが、非常に盛りだくさんの…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年9月18日分)

ため息を吹き込んだこの風船がどうしてこんなに長生きするの 企画テーマ「ため息」、天野慶さんに放送外で取っていただきました。

夜はぷちぷちケータイ短歌(2011年8月28日分)

久しぶりに出すと取っていただけるジンクス。企画テーマ「プライド」、放送外で加藤治郎さんに取っていただきました。 ぷらいどニモ雄ト雌トガ有リマシテ交尾モスレバ繁殖モスル 「気のいいあひる」の♪海も渡れば魚もたべたよ、が、どうしてこうなった。

短歌研究うたう☆クラブ(2011年9月号)ほか

焼き印のやうなる肘を見つめつつきみの後ろをあるく七月 コーチはなみの亜子さん。八月、にした方がじりじりして焼き印ぽかっただろうか。 それから。新人賞、予選を通過しておりました。 書架の本が鳩へと変はりゆく様を兄とふたりで眺めてをりぬ 祖父の記…

短歌研究うたう☆クラブ(2011年8月号)

春の夜の深みに沈むみずうみがくるぶしだけはわたしのものだと 今月のうたう☆クラブはすごかった。熱かった。斉藤斎藤コーチ。「送ってくんなよ受賞者。」が地味にツボでした。

短歌研究うたう☆クラブ(2011年7月号)

奇跡とは絶えず信じるものだからどこまでも膝を折り曲げている 横山未来子コーチ。

うたらば 第15回テーマ「休」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 わたくしを薄めて眠る月の下ひかりを溜めている洗面器 夜、近所のタクシー専用の駐車場を通りがかったら、なぜか真ん真ん中に洗面器が置いてあった。

短歌研究うたう☆クラブ(2011年6月号)

飛ぶことしかできぬ不自由指さしてあなたはそれを自由と呼ぶの 加藤コーチ。

うたらば 第14回テーマ「新」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 わあい、久しぶり。ブログパーツに歌を採用していただきました。 日に三度お参りしている失せ人のブログに更新ボタンの柏手

短歌研究うたう☆クラブ(2011年5月号)

楽天に頼んだら他の本が取り寄せになってしまっていて、今日になってやっと届いた。 おまへまだそこにゐたのかと驚く 別れし人の口ぐせ出づれば コーチは栗木さん。い→ゐに直していただいていた。扇マーク付きでした。

NHK短歌2011年5月号

この時のが載っています。 NHK短歌(2011年3月20日→23日分) - モ ノ ガ タ リ それから、題「色彩」 いきなさい 朝焼けの色彩の中でこの世のすべてと交わす指切り 作った当初もうっすらと考えていたことですが、鎮魂の歌のような気がします。 それはそうと…

短歌研究うたう☆クラブ(2011年4月号)

今月は露出度高いです。 まず、小島ゆかりさんにコーチをしていただいた分。 いつだって選ばれて在る 面接のあとに購うリプトンリモーネ 雨垂れはやがて冷たい針になる 会わなければならない人がいる 改作前は略。一首目は、妹が現在就活中なのを思い出しな…

NHK短歌(2011年3月20日→23日分)

お別れの気配がします私ではなくて後ろのガラスを見ている 題は「別れ」。なんか家族に好評で驚いた。 震災の影響で、一回きりの放送が平日の昼間という見られるわけのない時間帯だったので録画して出かけたんですが、私がやったと思ったのは視聴予約だった…