短歌研究(2012年3月号)

詠草の選は永田和宏さん。

モノリスの狭間に在りて見上ぐれば死者の世界の如き新宿

やっぱりテーマがバラバラだったのはよくなかったなあ。
うたう☆クラブでは加藤さんにコーチをしていただきました。

僕にしか見えない雨が降っていて街の気根が震えはじめる

改作前は略。「街に息づく原始的な自然を感じます。僕にしか見えない魔法的な雨がそれを呼び覚ますのです。」というコメントをいただきました。常々感じている、街がもつ不思議な息遣いのようなものをどうにか形にできたような気がしました。
ほか、佳作に載っていたのは以下の1首。

撓めたらそのまま割れてゆきさうなさけるチーズのあなたであつた