うたらば 第32回テーマ「焦」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに、歌を2首採用していただきました。 雨上がりはいい匂いです六十年前は焦土だったという、この国の なんの思ひもて斧ふるふ男らは樵とふ字に閉じ込められて

NHKラジオ第1「オトナの課外授業」

ラジオ第1「オトナの補習授業」 6月19日に台風4号のため放送が休止になり、採用歌だけが先に発表されていた「短歌・あのヒトと相聞歌」は7月3日火曜日21:05〜21:55の放送です。だそうです。テーマは「声」。久しぶりに東先生の声がラジオで聞けるー! 以下、…

短歌研究(2012年7月号)

今月号は自分のとかは割ともうどうでもよくて、むしたけ号だと思ってました。(車みたいだなあ) 自分もうたう☆クラブ賞は過去に2度いただいていて、まあかすりもしなかったんですけれど、十年の軌跡を見ていたら自分なんかほんとまだまだだなあと。思いまし…

うたつかい2012年5月号

うたつかい -短歌な月刊zine- 東京のなかでもうちはなぜか届くのが一日遅くて、到着報告ツイートを見るとどうしてもそわそわしてしまいます。 「恋愛始末譚」 ながすぎる恋のかたみとして残るあなたを仕舞っておく箱がない 昨日までは確かにあなただったもの…

うたらば 第31回テーマ「雨」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 こんなにも細くて頼りないからだで降ること決意したのね 雨は 題詠blog2011より。

短歌研究(2012年6月号)

詠草の選は馬場あき子さん。 我ひとり入る墓のごとしづもれる集合住宅へ戻りくる 鉄筋のコンクリートに囲まるる部屋とはときに石棺である 「囲まれる」としていたのを上記のように直していただいていました。やってしまうんだよなあ、気をつけなければ。 う…

NHK短歌(2012年5月号)

うっかり書き忘れるところだった。この時のが載っています。 NHK短歌(2012年3月25日分) - モ ノ ガ タ リ 結局、四月以降は投稿をしていません。2年間、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。

うたつかい2012年4月号

うたつかい -短歌な月刊zine- ますます分厚くなってゆく、なのにお値段据え置き100円。毎月毎月、頭がさがる思いです。 「都会に住む動物たちのことについて僕らが何を知っているだろう」 曲がり角を直角に曲がり鮫が来る 会釈をしてからまた歩き出す アイス…

うたらば vol.05 テーマ「想い人」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 冊子に歌を採用していただきました。初の写真ページ採用! ガラス越しに眺めていたい(恋人よ)わたしの指紋は汚れすぎてる ミサイルの発射スイッチ押すように送信ボタンを叩く毎日 ましろさんからはうたつかいの3月…

短歌研究(2012年5月号)

詠草の選は馬場あき子さん。 何のあとも腹は減るのだ喪を連れてトンカツ定食平らげている 六年前のことを、ようやくいま言葉に、歌にできるようになりました。他の四首はどうにも思いが先行してしまって今見るとどうにも拙さが目立ちますが、あの日叩きつけ…

うたらば 第29回テーマ「開」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 出迎えるためにひらいた両腕がクワガタのようでまだ広げてる 最初、カブトムシにしていました。開かないよ。

うたらば 第28回テーマ「解」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 おろかもののように名前を呼び交わす遺伝子のひも解きほぐしつつ

短歌研究(2012年4月号)

詠草の選は馬場あき子さん。 午後の陽に撫でられるまま歯科医院の窓辺に頭蓋模型ねむりゐる 空き地飲み会のときに、いま何にいちばん力を入れていますか?と聞かれ、ここの詠草と答えました。これまでずっと一首一首で勝負してきたので、五首でも連作は難し…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2012年3月25日分)

先生は知らないでしょう教壇の下に寝転ぶわたしのことを 月間テーマ「先生」にて、加藤治郎さんの選で放送外採用でした。先週分で送ったつもりだったのでアレ?となりました。まあいいや。 ブログではわたしの上が田中ましろさん、下が松木秀さんで、なんと…

うたつかい2012年3月号

うたつかい -短歌な月刊zine- 発行はやっ! 「偶然からある」 その身体を包む白衣を包み込む僕をやさしく包む存在 わたくしのためらい傷から流れ出る赤玉ポートワインの一滴 逞しく清く気高く美しく傲岸不遜なアルパカが俺だ 妹はスペイン語口ずさみながら小…

NHK短歌(2012年3月25日分)

今すぐに駆けてゆきたい足二ほんぶら下げているぴあのの椅子に 題は「椅子」、佐伯裕子さんの選で二席をいただきました。 佐伯さんには愛らしく読んでいただきましたが、単にピアノのお稽古やだナーという歌です。うちにあったピアノの椅子は、本当に古き良…

NHK短歌(2012年4月号)

題「跳ねる」(佐伯裕子さん選) 世界史の成績それはさておいてアメンホテップ跳ねていこうか 投稿のときも調べたのですが、アメンホテプの方が優勢みたい。わたしが習ったときはアメンホテップだったような気がするんだけどな〜。 4月から投稿先を減らそう…

第二回空き地歌会+空き地歌会打ち上げ&うたらば前夜祭+うたらばイベント

3月25日と26日、第二回空き地歌会とうたらばイベントに参加してまいりました。いやー盛りだくさんな週末でした! 第二回空き地歌会は題「再」、15人での歌会となりました。一応サブスタッフ(ドS担当…切り込み隊長?)として参加をしましたが、どうだったの…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2012年3月18日分)

先生になったあなたがゆく道にたんぽぽ一つ飛ばしておくね 月間テーマ「先生」にて、東直子先生の選で放送内に読んでいただきました。東先生に選んでいただいたのは(放送外含め)はじめてで、しかも先生が夜ぷちで選ばれた最後の歌となりました。単純に順番…

笹短歌ドットコム「枕詞を使った歌」

笹公人の短歌プロジェクトBlog 笹短歌ドットコム 復活した笹短歌ドットコム、去年の9月ごろに募集していた「枕詞を使った歌」で、「枕で1首劇場」に拾っていただきました。 しかばねとかばねのあいだうつそみのひとはなみだをもちてあゆめり えっ枕詞ってな…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2012年3月4日分)

僕が洟をかんだ飲み屋のナプキンを汚いものを見る目で君は 風船を見上げるようなお別れをしました(やくめは終わったのです) 企画テーマ「別れ話」にて、それぞれ石川美南さんとだいたさんに取っていただきました。「風船を〜」は放送内採用で「大人の別れ…

うたらば 第27回テーマ「伝」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 待ち合わせ場所に置かれた伝言板にひときわ大きく書かれた“&”

うたつかい2012年1/2月号合併号

うたつかい -短歌な月刊zine- 今月も非常に盛りだくさんです! 「ニライカナイで死んだのは」 明け方のニライカナイで死んだのは弟でした 風に圧されて 真昼間のニライカナイで死んだのは妹でした 光に塗(まみ)れ 黄昏のニライカナイで死んだのは姉さんで…

NHK短歌(2012年3月25日予定)

題「椅子」で入選の連絡をいただきました。 電話をいただいてすぐ後に、18日だって〜と言った記憶があるんですけど、N短のサイトを見たら18日は「占い」でした。直後に間違えるほどわたしもとぼけてるとは思いたくないんだけど…あれー? しかし、投稿をはじ…

短歌研究(2012年3月号)

詠草の選は永田和宏さん。 モノリスの狭間に在りて見上ぐれば死者の世界の如き新宿 やっぱりテーマがバラバラだったのはよくなかったなあ。 うたう☆クラブでは加藤さんにコーチをしていただきました。 僕にしか見えない雨が降っていて街の気根が震えはじめる…

うたらば 第26回テーマ「鬼」

短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」 ブログパーツに歌を採用していただきました。 つるつるのおでこを夜中に撫ぜている(あなたのやさしい角を返して) テーマが難しかったので、この歌をずっと聴いていました。 こういう話をいつか書きたい。

夜はぷちぷちケータイ短歌(2012年2月5日分)に電話出演しました

NHKオンライン HowTo短歌のコーナーに呼ばれて飛び出てポポポポーンしてきました。 お話をいただいたのは昨年晩秋で、2回ほどお電話を取りそこねたところで失念していたら再度ご連絡をいただきました。歌人さんは加藤治郎さんで、どこに入ろうか迷っている結…

NHK短歌(2012年2月号)

この時のが載っています。 NHK短歌(2011年12月25日分) - モ ノ ガ タ リ それから、題「透く」(花山多佳子さん選) 病室の窓から風を受ける祖母は髪のさきより透きとほりゆく どちらの祖母も元気ですのでご安心を! あるかなきかの思い出です。 「休んで…

短歌研究(2012年2月号)

詠草の選は永田和宏さん。2回目にして準特選をいただきました。 どこまでも水の満ちゆく音がして瞼を閉ぢる地下鉄のホーム 地下鉄の窓越しに外を眺めては冷凍睡眠(コールドスリープ)する人思へり 錠剤の白く散らばる階段をのぼりて遙かなる後楽園へ 型落ち…

夜はぷちぷちケータイ短歌(2012年1月15日分)

木製のパズルのごときカレンダーを替えるのもわが職務のひとつ 月間テーマ「カレンダー」にて、加藤治郎さんに採っていただきました。